車を購入して保管場所を探すときに月極駐車場を選ばれる方が多くいらっしゃいます。
月極駐車場でも車庫証明を取得することは可能ですが、いくつか注意すべき点があります。
この記事では、月極駐車場を保管場所にするときに気をつけるべきことについて解説していきます。
月極駐車場を保管場所にするときに気をつけるべきポイント
まず車庫証明を取得するためには、保管場所が要件を満たしている必要があります。
保管場所の要件は次の通りです。
- 自動車が通行できる道路から、支障なく出入りさせ、かつ自動車全体を収容できること
- 自動車の保管場所として使用の権限を有していること
- 自宅から直線距離で2キロ以内に保管場所があり、空き地や道路以外の場所であること
この中で①と②は特に問題にはなりにくいと思います。月極駐車場であるので自動車全体を収容できるように設計されているはずですし、月極駐車場を使用するために賃貸借契約を結んでいるはずだからです。
問題となりやすいのは③の2キロ以内という要件です。次で詳しく説明します。
自宅から2キロ以内にある月極駐車場を選ぶ
車庫証明をするときに、保管場所の要件として自宅から2キロ以内であることという要件があります。
いくら料金や立地が魅力的な月極駐車場であっても、自宅から2キロ以上離れている場合は保管場所として認められません。
ただしこの2キロというのは直線距離になりますので、自宅から保管場所までの道が蛇行していて、実際の走行距離が3キロであっても、地図上で直線距離2キロ以内であれば問題ありません。
月極駐車場を利用するときは、契約の前に自宅から2キロ以内にあるのかを必ず確認するようにしましょう。
車庫飛ばしに注意する
次に気をつけるべきポイントは車庫飛ばしです。車庫飛ばしというのは、保管場所の虚偽の申請や届け出を行ったり、保管場所を変更したにも関わらず届出を怠ったりすることです。
詳しくはこちら
車庫飛ばしにならないように気をつけるというのは、月極駐車場を短期間で契約して、車庫証明を取得したら解約するという場合です。
多くの月極駐車場はそれを防止するために一定期間は解約できないように決まりを設けています。
ただ上記のように故意に短期間で解約するケースでなくても、引越しをして別の月極駐車場を利用することになったにも関わらず、その月極駐車場で車庫証明をするのを失念していた場合も車庫飛ばしにあたるのでお気をつけください。
コインパーキングでは車庫証明を取得できない
最後に月極駐車場ではないですが、コインパーキングを保管場所とすることができるのかについて説明させていただきます。
結論から言うと、コインパーキングを保管場所にすることはかなり難しいです。
コインパーキングは月極駐車場とは違い、いつも同じ場所に車を駐車することを前提に使用はできません。
そのため車庫証明の要件である「自動車の保管場所として使用の権限を有している」ことに引っかかる可能性が高いです。
もしどうしてもコインパーキングを保管場所として利用したいという場合は、数カ月単位の契約を結び証明書を発行してもらうのがいいでしょう。
ただし希望通り契約を結び証明書を発行してくれるかどうかは、コインパーキングを管理している会社などの判断になりますので、確実に保管場所にできる保証はありません。
まとめ
月極駐車場を保管場所にする場合に気をつけるべきポイントについて解説させていただきました。ご理解いただけたでしょうか？
車庫証明を取得するときに必要な添付書類などは、月極駐車場をご利用の場合だと比較的スムーズに入手できることが多いです。
そのため賃貸借契約を結ぶときに自宅から2キロ以内であるのかなどしっかりと確認することで、より安心してご利用できるかと思います。
また無意識に車庫飛ばしをすることがないようにお気をつけください。
それでは素敵なカーライフをお送りください！
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